2010年06月01日

建物付属部材


① テラス
テラスは一般的には洋風建物に直結し、屋外に設けた床面のことを言います。
また、日本では、これに屋根を架けることが多く、床のみの設置と屋根付きの設置に大別されます。
テラスは、屋内、屋外を結び、中間領域を楽しむ場としての工夫が提案されています。

建物付属部材・ 床面の材料
テラスは、住宅建築と一体で施工されることが多く、現場打ちコンクリートを
左官鏝でならして仕上げることが主流ですが、近年、テラスの床材は建物
の雰囲気に合わせ、石・れんが・タイル・コンクリート平板等の仕上げをする
ものや、天然木及び人口木材のデッキ状、あるいは樹脂材を用いるものも
あります。


建物付属部材・ 屋根構造の材料
屋根付施設は、屋根葺き材料とこれを支える柱、枠、垂木等の本体部分によって
構成し、組立てられます。  その材料も装飾格子パネルを組み合わせる製品の
多様化が目立ちます。  基本構造となる骨材部分は、アルミ形材が主流ですが、
アルミ材で縁取られたレッドシダーなどの木材を使用した製品、荷重対応による
軽量鉄骨利用、また、これらの複合製品などがあります。


・ 屋根の材料
1. アクリル・ポリカーボネート
アクリル材は、耐久性、強度面に優れています。
ポリカーボネートは、耐衝撃性にも優れ、衝撃強度がアクリルの数倍もあります。  紫外線をカットし、準難燃
材料の材質が好まれ普及を伸ばし、主流材となっています。  また、ポリカーボネート材に太陽熱を制御し、
雨水で付着物を流す光触媒の働きを利用した防汚タイプ屋根材が開発され、利用されています。

2. その他
その他の屋根材として、FRP製品など樹脂系の製品があります。  また、テラスでは、遮光、空間のイメージ
作りの役割をもたせ、ポリエステルにアクリル樹脂コートなどを使用した布地のオーニングが使われることも
あります。



② デッキ・ぬれ縁
・ 木製デッキの材質
木製デッキは、敷地形状、庭の規模や周囲の修景等に合わせて計画され、天然材を利用した施工は、現場
での加工・組み立てによるプランが主体となっています。  近年、天然木材のプレカットや天然木以外の材
質による工業化されたユニット製品が利用され、材質の複合利用も普及しています。

・ 天然木材
デッキ材には、レッドシダー (米杉)、米栂、米松等が耐久性に優れ、割れや反りの少ない輸入材が多く使用
されています。  国産材では、杉、檜、サワラ、ヒバ、ケヤキ、カラマツ等があります。
耐久性の重視から AAC (アルキンアルミ化合剤) などの防腐・防蟻処理剤加工とともに、台座 (基礎) 部材
にアルミ形材を使用することもあります。

建物付属部材・ 人工木材
人工木材は、廃木材と廃プラスチックを粉砕・微粉化し、両素材を混合・溶融
して再生された木材です。  材質は、耐久性に優れ経年劣化が少なく、質感
も木の感触を損なわない特性を持ち、木材と同様の加工が可能ですが、釘打
ちなどの部分衝撃は、欠け・割れの原因となるので禁物です。


・ ぬれ縁の材質
1. 木製
キット商品の樹木は、主にレッドシダー (米杉) のすのこを使用するなど、木製デッキの材質及び施工に類似
しています。  木製素材には、保護塗料を塗布し、吸水や割れを防ぎ、含水率を一定させることにより、さらに
耐久性を強化します。

2. その他
その他のぬれ縁に使用されるすのこの材料には、人工木材、アルミ形材、樹脂製等があります。
すのこの台座には、アルミ形材の使用例が増加傾向にあり、天然木材とこれらの材質の組合せ利用が多くなっ
ています。





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