2010年03月31日
樹高による分類
植栽のデザインでは、樹木類をそれぞれの樹種の持つ性質のひとつとして樹高の違いによって
使い分けることが行われます。
樹高の高いものを高木、低いものを低木といい、その中間の高さのものは中木と称されます。
さらに低木よりも低く、地表面を覆う植物、地被(グランドカバー)があり、植栽のデザイン
はこれらの樹高の高さの異なる樹木の組合せによって景観を構成します。

植栽による空間構成では、高木は垂直性を現し、高木を見る人間の視線は
上下運動を示します。 これに対して低木、地被(グランドカバー)は郡植
されると水平性を現し、人間の視界は低く、水平動を示します。
中木はほぼ人間のアイレベルに近い高さであり、視線をそのまま受けます。
2010年03月31日
樹木の選定
樹木は使用するにあたって、それぞれの樹種特有の形状、性質、特徴などを考慮して選択しなければなりません。
なおかつ、それらの樹脂の個性を活かしながら組み合わせ、総体としての景観をつくりあげるのもで、樹木の選定は
重要な作業です。
広葉樹と針葉樹
樹木類は、葉の形状によって広葉樹と針葉樹に分けることができます。
広葉樹はその名のとおり、カシ類やハナミズキのように巾の広い葉の形状を持つ樹木類です。
これに対してマツのように巾が細く、針のような形状の葉を持つ樹木類を針葉樹と言い、針葉樹にはヒバ類のように
鱗片状の葉を持つ樹木類も含まれます。
広葉樹の中の常緑・落葉
広葉樹の中には、カシ類・ツバキ・キンモクセイのように冬でも落葉しない常緑のものと、ハナミズキやナツツバキの
ように冬季は葉を落として越冬する落葉性のものがあります。

地域に育成するものが多く、四季を通じて常に変わらない姿は常盤木(ときわぎ)とも
称されて、その常緑性を評価されています。
落葉性の樹木類は落葉広葉樹とよばれ、温暖な地域から寒冷な地域にまで広く生育
します。 落葉広葉樹のなかには、美しい花を咲かせるものが多く含まれており、
また、秋の紅葉・黄葉の美しさも楽しめるところから季節感を強く印象づける樹木類
として利用されます。
針葉樹
針葉樹はメタセコイアやカラマツのように、一部落葉性の樹木類を含んでいますが、エクステリアで利用する針葉樹の
ほとんどのものは常緑性の樹木類です。 針葉樹の多くは耐寒性が強く、東北地方から北海道、標高の高い高原など
の寒冷地に分布し、植栽も行われます。 寒冷地では多くの常緑広葉樹は生育することができないため、冬季の緑は
針葉樹によって確保されます。

品種改良された針葉樹類で、樹形や葉の色にさまざまな変化を示す多くの品種が
あります。 また、コニファーの中にドワーフコニファーというグループがりますが、
これは成長が遅く、また葉も細かい矮性種(わいせいしゅ)の性質を有し、小型の樹形
を維持しやすい為、あまり広くない庭や玄関まわりでも使いやすい針葉樹です。
コニファーの導入によって、エクステリアの植栽も大きな変化を示してきましたが、
中でも植栽が花や紅・黄葉のみならず、葉の色の多様な色合いによってより多彩
になったことは重要な点です。 また、寒冷地では、特に耐寒性のあるコニファー
を利用することで、これまでの在来種に加えて樹形、葉の色共にバリエーションに
富んだ植栽のデザインが可能になったことは、大きな意味を持ちます。
2010年03月31日
樹木について
エクステリアの樹木
エクステリアに使用する植物材料としては、樹木類がその大部分を占めます。
日本は亜寒帯から亜熱帯までの幅広い気候帯を持ち、樹木の種類もきわめて
多くあります。 それに加えて、近年は海外からも多くの樹木や園芸品種が導入
され、多種多彩な樹木を使えるようになりました。
しかしエクステリアの分野は、住宅の外部空間や、庭園という限られた広さや、
周囲に他の住宅が隣接しているなどの条件を考慮すると、どんな樹木でも使える
というわけではありません。 成長が早く、大木になる種類のように公園や街路樹
にふさわしい樹種であっても、エクステリアでは必ずしもふさわしいとはいえません。
エクステリアにおいては、剪定がしやすく、ある程度の大きさで維持でき、そして樹形
を損なわない樹種が求められます。
大木になる種類
・ ヒマラヤスギ ・ メタセコイア ・ クス ・ ケヤキ ・ ユリノキ
・ プラタナス ・ イチョウ ・ サクラ ・ ニセアカシア ・ エンジュ etc…

日本は亜寒帯から亜熱帯までの幅広い気候帯を持ち、樹木の種類もきわめて
多くあります。 それに加えて、近年は海外からも多くの樹木や園芸品種が導入
され、多種多彩な樹木を使えるようになりました。
しかしエクステリアの分野は、住宅の外部空間や、庭園という限られた広さや、
周囲に他の住宅が隣接しているなどの条件を考慮すると、どんな樹木でも使える
というわけではありません。 成長が早く、大木になる種類のように公園や街路樹
にふさわしい樹種であっても、エクステリアでは必ずしもふさわしいとはいえません。
エクステリアにおいては、剪定がしやすく、ある程度の大きさで維持でき、そして樹形
を損なわない樹種が求められます。
大木になる種類
・ ヒマラヤスギ ・ メタセコイア ・ クス ・ ケヤキ ・ ユリノキ
・ プラタナス ・ イチョウ ・ サクラ ・ ニセアカシア ・ エンジュ etc…
2010年03月30日
アプローチ 3
■ アプローチのとり方
アプローチのとり方は、建物の玄関位置や道路と敷地の関係、敷地の形状・利用方法によって異なってきます。
また、門の位置を設定する際、建物の玄関とエクステリアの門との「見通し」に注意しなければなりません。
門扉を開けたとき、防犯等のために、道路側から直接玄関が見通せないのが良いとされています。
また、門からおくの景色を垣間見せることによって、「向こうに何があるのだろう」と期待させるような空間づくりを
行うことができます。
● 玄関までの距離が長い場合
門から玄関までの距離に余裕がある場合、門前の敷地を広くとることができます。
広い空間を活用することにより、シンボル性・デザイン性のある華やかな空間を
工夫することも可能になります。
また、このような景観の変化により「意識の切り替え」を行うことができますが、
周辺の街並みとの調和を図ることも忘れてはいけません。
● 玄関までの距離が短い場合
建物の玄関までの距離に余裕がない場合においても、門と玄関の間にクッション
スペースを作るように工夫します。 このような門の位置のとりかたによって、
敷地内への見通しが遮られるとともに景色に変化が生まれ、門まわりの空間に
奥行きが生まれます。 また、門柱や門扉などの構造物を設置する余地がない場合は、門まわりに植栽などの
工夫をすることによって、玄関があからさまに見えなくなる効果が得られます。
一方、階段をつくる際は、老人・幼児・障害者も使いやすいように、設計上のきめ細かい配慮を忘れてはなりません。
たとえば・・・
・ 階段の蹴上げをできるだけ小さくする
・ 踏面を広めにする
・ すべりにくい仕上げの舗装にする
・ 手摺りやスロープを併設する
などが考えられます。
アプローチのとり方としては・・・
・ アプローチをクランクさせる
・ アプローチをななめにする
・ アプローチを曲線にする
・ 道路と垂直に門を設置する
・ 門をななめに設置する
などが考えられます。
● 道路との高低差がある場合
道路と敷地との間に高低差がある場合は、階段やスロープを設置し、
スムーズな歩行が図れるようにします。
高低差がある場合の門まわりづくりにもいくつかのメリットがあります。
・ 道路側から、建物の玄関への見通しがたちにくい
・ 景観に変化が生まれ、ドラマチックな修景をつくりやすい
(階段の形状、舗装や仕上げ、植栽の手法により特徴ある景観をつくることができる)
なお、階段の踏面は 26㎝ ~ 30㎝、蹴上げは 15㎝ ~ 18㎝ が望ましいとされています。
アプローチのとり方は、建物の玄関位置や道路と敷地の関係、敷地の形状・利用方法によって異なってきます。
また、門の位置を設定する際、建物の玄関とエクステリアの門との「見通し」に注意しなければなりません。
門扉を開けたとき、防犯等のために、道路側から直接玄関が見通せないのが良いとされています。
また、門からおくの景色を垣間見せることによって、「向こうに何があるのだろう」と期待させるような空間づくりを
行うことができます。

門から玄関までの距離に余裕がある場合、門前の敷地を広くとることができます。
広い空間を活用することにより、シンボル性・デザイン性のある華やかな空間を
工夫することも可能になります。
また、このような景観の変化により「意識の切り替え」を行うことができますが、
周辺の街並みとの調和を図ることも忘れてはいけません。
● 玄関までの距離が短い場合
建物の玄関までの距離に余裕がない場合においても、門と玄関の間にクッション
スペースを作るように工夫します。 このような門の位置のとりかたによって、
敷地内への見通しが遮られるとともに景色に変化が生まれ、門まわりの空間に
奥行きが生まれます。 また、門柱や門扉などの構造物を設置する余地がない場合は、門まわりに植栽などの
工夫をすることによって、玄関があからさまに見えなくなる効果が得られます。
一方、階段をつくる際は、老人・幼児・障害者も使いやすいように、設計上のきめ細かい配慮を忘れてはなりません。
たとえば・・・
・ 階段の蹴上げをできるだけ小さくする
・ 踏面を広めにする

・ すべりにくい仕上げの舗装にする
・ 手摺りやスロープを併設する
などが考えられます。
アプローチのとり方としては・・・
・ アプローチをクランクさせる
・ アプローチをななめにする
・ アプローチを曲線にする
・ 道路と垂直に門を設置する
・ 門をななめに設置する
などが考えられます。
● 道路との高低差がある場合
道路と敷地との間に高低差がある場合は、階段やスロープを設置し、
スムーズな歩行が図れるようにします。
高低差がある場合の門まわりづくりにもいくつかのメリットがあります。
・ 道路側から、建物の玄関への見通しがたちにくい
・ 景観に変化が生まれ、ドラマチックな修景をつくりやすい
(階段の形状、舗装や仕上げ、植栽の手法により特徴ある景観をつくることができる)
なお、階段の踏面は 26㎝ ~ 30㎝、蹴上げは 15㎝ ~ 18㎝ が望ましいとされています。
2010年03月30日
アプローチ 2
■ 敷地配分のチェックポイント
チェック項目 | 内 容 |
---|---|
1 : 建物と調和しているか | ・ デザイン様式 (和風、欧風、英国風、北米風 etc) ・ グレード |
2 : 建物や庭、その他との関連を考慮しているか | ・ 主庭との位置関係 (プライバシーやメンテナンス) ・ カーポートやサービスヤードとの動線 |
3 : 動線や視線の検討を充分行ったか | ・ プライバシー保護や道路からの見え方 ・ カーポートやサービスヤードとの動線 |
4 : 仕上げ材料やデザインに違和感はないか | ・ 建物との様式や色彩の調和 ・ 滑りにくい材料の選定 (危険防止) |
5 : 機能を確保しているか | ・ 気持ちの切り替え空間としての機能 (心情面) ・ 物理的に必要な寸法等 |
6 : 潤いある空間になっているか | ・ 気持ちの切り替え ・ 植栽などの効用 |
2010年03月29日
アプローチ 1
■ アプローチ計画
アプローチは、敷地の外と住宅を結ぶルートであり、門まわりと共にその住宅の印象を決定する
エクステリアゾーンです。 ですから、門と同様に、住宅のデザインとの調和が不可欠です。
同時に、道路に接して計画される他のエクステリア要素(門・車庫・囲いの装置としての塀や
垣根など、接道する庭など)との関係とともにトータルなエクステリア空間としてプランニング
されなくてはなりません。

動きに従って移り変わる景色を楽しみ、気持ちや意識の変化を
誘発するゆとりの空間としたいものです。
物理的な広さにかかわらず、回遊式庭園に備わっている様々な
手法から援用する姿勢が有効です。
エクステリアの計画は多くを視覚によっていますが、床の舗装
材の変化で足の運びに変化を促し、硬い石と砂利といった組合
せで足ざわりを楽しむなど、触覚や聴覚に訴える方法もとられます。
2010年03月29日
2010年03月24日
門まわり 4
■門まわりのチェックポイント
チェック項目 | 内 容 |
---|---|
1 : 門、門扉を設ける目的がはっきりしているか | ・盗難防止・進入防止・格式や象徴性 |
2 : 建物とデザイン的に調和しているか | ・建物のデザイン様式・規模、グレード |
3 : 街並みと調和しているか | ・高さや規模・門廻りの植栽 |
4 : 建物その他との位置関係が適当か | ・原価アプローチとの位置関係・建物に対する角度や位置 |
5 : 寸法は確保できているか | ・門前のスペース・門扉を開いたときの周辺スペース |
6 : 備品に落ちはないか | ・表札・ポスト・インターホン・照明 |
7 : 潤いある空間になっているか | ・門まわりの植栽・門前のスペース |
2010年03月24日
寸法基準
人体の高さの関係
ポストやインターホン等といった直接人がてを触れる機能的な要素が集まるものは
扱いやすい高さや位置などが、人体寸法から決まってきます。

呼びりん 窓台の高さ
【C】900 【D】1450-1200
扉ノブ モニターカメラ
【E】200-20 【F】1540-1430
つまづき易い (~1320)
目の高さ
【G】600 【H】1800
またぎにくい柵の高さ 歩行中に覗けない塀の高さ
【I】2000
跳びついて届く塀の高さ
2010年03月23日
門まわり 3
■ 門の様式
①和風のデザイン
伝統的な和風の門まわりの修景手法(役木やくぎ)として「門冠りの木」があり、門の右側か左側にマツやマキなどの
斜幹の木を植え、門の角を隠すことで、この門と樹木の景観の対比により奥行きが生まれます。
門柱・門壁には土塀・木塀・石積み・石貼り、竹垣などを用い、門脇には灯籠や景石など添景物を据え、マツ・
カエデ・ツゲ・タケ、キャラなど和風の樹木を植えます。 ウメ・シャクナゲ・サツキなど花木を植えると季節感を
演出でき、華やかになります。 足元は飛び石・玉砂利やリュウノヒゲ・タマリュウなどの地被類を敷き詰めたり、
歩き安さを考えて鉄平石の乱貼りや洗い出し舗装にするのも良いでしょう。
②洋風のデザイン
タイルやれんがなどの洋風の素材を用いてモダンで明るい門まわりをつくります。
門扉は市販のものではアルミ製が多く、木製や鉄製も見られます。
門柱はれんが積みやブロック積みのものが重厚感があります。
ブロック積み門柱は仕上げの方法により、タイル・自然石・漆喰・吹付けなど
カラー・パターンとも様々です。 門柱の手前に花壇をつくると華やかになり
季節感も生まれ、シンボルツリーにはミモザやオリーブ・ゲッケイジュなど
洋風に合うものを選びます。
床面はタイルや自然石、ピンコロ石・れんが・洗い出し舗装などが考えられ、
洋風の石やれんがは近年カラー・サイズとも豊富なものが輸入されています。
③和洋折衷のデザイン
住宅の様式やデザイン、色は様々に多様化し、和・洋では決め付けることが難しい門が多くなっています。
その多様性に応じて、門も様々なパターンがあります。 これを折衷デザインといいます。
①和風のデザイン
伝統的な和風の門まわりの修景手法(役木やくぎ)として「門冠りの木」があり、門の右側か左側にマツやマキなどの
斜幹の木を植え、門の角を隠すことで、この門と樹木の景観の対比により奥行きが生まれます。
門柱・門壁には土塀・木塀・石積み・石貼り、竹垣などを用い、門脇には灯籠や景石など添景物を据え、マツ・
カエデ・ツゲ・タケ、キャラなど和風の樹木を植えます。 ウメ・シャクナゲ・サツキなど花木を植えると季節感を
演出でき、華やかになります。 足元は飛び石・玉砂利やリュウノヒゲ・タマリュウなどの地被類を敷き詰めたり、
歩き安さを考えて鉄平石の乱貼りや洗い出し舗装にするのも良いでしょう。
②洋風のデザイン

門扉は市販のものではアルミ製が多く、木製や鉄製も見られます。
門柱はれんが積みやブロック積みのものが重厚感があります。
ブロック積み門柱は仕上げの方法により、タイル・自然石・漆喰・吹付けなど
カラー・パターンとも様々です。 門柱の手前に花壇をつくると華やかになり
季節感も生まれ、シンボルツリーにはミモザやオリーブ・ゲッケイジュなど
洋風に合うものを選びます。
床面はタイルや自然石、ピンコロ石・れんが・洗い出し舗装などが考えられ、
洋風の石やれんがは近年カラー・サイズとも豊富なものが輸入されています。
③和洋折衷のデザイン
住宅の様式やデザイン、色は様々に多様化し、和・洋では決め付けることが難しい門が多くなっています。
その多様性に応じて、門も様々なパターンがあります。 これを折衷デザインといいます。
2010年03月23日
三島市松本分譲地完成!

3月27日(土曜日) ・ 3月28日(日曜日)販売会予定
造成工事は鶴よし土木にて施工致しました。 (※画像は施工事例にて後日アップします。)
SBSマイホームセンター三島展示場の目の前です。
とても良い場所なので、3月27日(土曜日) ・ 3月28日(日曜日)予定の販売会に
是非おでかけ下さい。
詳しくは ・・・ 販売 : 中部開発株式会社
TEL : 0120-13-2171
ホームページはこちらから↓

2010年03月22日
門まわり 2
■門の配置とデザイン
門は内外を繋ぎ、かつ隔てる、人の意識の切りかえ場所です。

そのために最適な計画でなくてはなりません。
同時に道路に接して計画される他のエクステリア要素(車庫・囲いの装置
としての塀や垣根など、接道する庭など)との関係が考慮されなくては
なりません。 さらには街並みとの調和を図るよう周辺の住宅とのデザイン
の連続性や関連性も配慮されなくてはなりません。
配置とデザインのポイント
1.接道部のトータルバランス
2.計画する住宅を象徴する
調和を図りながら象徴性を併せ持つという相矛盾する要素を含んだ計画です。
デザイン方針を明確にしないと、通りが不統一なデザインや色彩の混乱に陥ったり、変化に乏しく寂しい
印象やどちらを見ても同じ景色の住宅街になります。
デザイン方針を探し出す着目点の例
・ 共通の素材
・ 共通のデザイン要素
・ 小さく際立つ
・ 異なる素材
・ 異なるデザイン要素
通りに面する隣家との関係に注目ながら相違点を拾い出し、その中から相互の“良い関係”を探すことになります。
2010年03月22日
エクステリアのデザインを方向づける主な方法
① 開放と閉鎖
空間の計画にとって、ある場所を決定づけ、人に印象を与える要素として
広さと狭さの間隔があります。
物理的な面積や距離以上に、開放的な視覚の広がりとして感じる空間と、
それに対して洞窟の中のような閉塞感を感じる空間とでは印象が異なります。
高い塀と門で構成された道路境界に対し、緩い傾斜の芝面に植栽を点在させた
道路境界では、全く異なった空間の印象を持ちます。
これは視覚による所が大きいですが、音の反射や空気の動きや流れなどにより
五感で感じられるものです。
② (平面を)曲げる、(レベルを)変える
外から人が受ける情報の80%は視覚によるものといわれています。
視線がぶつかり視界が塞がれれば、見る方向を転じるのが人の動きです。
塀に突き当たれば左右に目を転じ、開放感のある方角に人は動き、そこで
違った景色を目にします。 わずかな段差の上り下りでも人の視覚は変化し、
見上げたり見下ろしたりします。 これも景色を変化させるきっかけになります。
周囲より低いポイントからは見上げる視界となり、高いポイントでは見下ろし
周囲の展望を期待します。 スケールの大きな計画では借景などの手法に
発展します。
③ 明示と曖昧さ
境界・境目をはっきりと明示することにより、空間はすっきりと際立つ表現になります。
金属材料などでシャープに切り取る建物の輪郭や屋根の輪郭(スカイライン)と、
自然石や植栽などの不規則な輪郭は、対極にあるデザインです。
澄み渡る青空に対し霧に霞む景色に例えることができます。
また、曖昧さは室内とも屋外とも感じられる中間的な空間にも通じます。
④ 対比
遠近、明暗、強弱、均衡とアンバランス、といった対比関係により、空間を変化に富んだ
景色を創りだします。
⑤ 透かし
フィルターを通した視界の開放が空間の“質”に変化を生みます。
格子、すだれ、若葉の梢越の景色、新しい材料では大画面のガラス、などの効果により
開放感や清涼感を生んでいます。
⑥ 回遊性
洋の東西を問わず「回遊式の庭園」が歴史的な名園としてあります。
庭園を人が自らの身体で移動しながら感じる庭です。 移動にともない、日の光、
梢の影、風と緑、さまざまな景色の移ろいを楽しむ庭です。 この回遊では上記で
触れた①から⑤のデザイン手法が駆使されています。
一般住宅でも“自らの身体で移動しながら感じる”ことはエクステリアの基本的な
考え方であり、小さなスケールの計画にも生かすことができます。
あらゆるエクステリアの計画にこれらの方法は応用されます。
空間の計画にとって、ある場所を決定づけ、人に印象を与える要素として
広さと狭さの間隔があります。
物理的な面積や距離以上に、開放的な視覚の広がりとして感じる空間と、
それに対して洞窟の中のような閉塞感を感じる空間とでは印象が異なります。
高い塀と門で構成された道路境界に対し、緩い傾斜の芝面に植栽を点在させた
道路境界では、全く異なった空間の印象を持ちます。
これは視覚による所が大きいですが、音の反射や空気の動きや流れなどにより
五感で感じられるものです。
② (平面を)曲げる、(レベルを)変える
外から人が受ける情報の80%は視覚によるものといわれています。
視線がぶつかり視界が塞がれれば、見る方向を転じるのが人の動きです。
塀に突き当たれば左右に目を転じ、開放感のある方角に人は動き、そこで
違った景色を目にします。 わずかな段差の上り下りでも人の視覚は変化し、
見上げたり見下ろしたりします。 これも景色を変化させるきっかけになります。
周囲より低いポイントからは見上げる視界となり、高いポイントでは見下ろし
周囲の展望を期待します。 スケールの大きな計画では借景などの手法に
発展します。
③ 明示と曖昧さ
境界・境目をはっきりと明示することにより、空間はすっきりと際立つ表現になります。
金属材料などでシャープに切り取る建物の輪郭や屋根の輪郭(スカイライン)と、
自然石や植栽などの不規則な輪郭は、対極にあるデザインです。
澄み渡る青空に対し霧に霞む景色に例えることができます。
また、曖昧さは室内とも屋外とも感じられる中間的な空間にも通じます。
④ 対比
遠近、明暗、強弱、均衡とアンバランス、といった対比関係により、空間を変化に富んだ
景色を創りだします。
⑤ 透かし
フィルターを通した視界の開放が空間の“質”に変化を生みます。
格子、すだれ、若葉の梢越の景色、新しい材料では大画面のガラス、などの効果により
開放感や清涼感を生んでいます。
⑥ 回遊性
洋の東西を問わず「回遊式の庭園」が歴史的な名園としてあります。
庭園を人が自らの身体で移動しながら感じる庭です。 移動にともない、日の光、
梢の影、風と緑、さまざまな景色の移ろいを楽しむ庭です。 この回遊では上記で
触れた①から⑤のデザイン手法が駆使されています。
一般住宅でも“自らの身体で移動しながら感じる”ことはエクステリアの基本的な
考え方であり、小さなスケールの計画にも生かすことができます。


2010年03月22日
門まわり 1
■門に求められるもの
門の歴史を見ると、他から守る機能が起源と考えられます。
社会状況が全く異なる現在でも住宅にとってのセキュリティ機能の
必要性が存在します。 門は場所を象徴する力、ステータス性や
シンボル性が必ず付帯してきました。 この機能は社会が変化しても
形を変えて存在しており、住宅の門は、表と内の境を人に意識させ、
住まいを象徴する装置と考えられ、公と私の境と見ることもできます。
人に意識の切りかえを促すには、視覚に訴える方法がよく使われ、この働きかけの強いものが
「大きな門」や「重厚な門」です。
象徴的なポールの間を通り抜けるというような「門に変わるもの」では働きかけが弱く
軽いと感じられるはずです。この強弱や軽重が門まわりのデザインの大きな要素です。
近年の門は、従来からの門という形態によるばかりでなく、様々な手法と形態が用いられるようになっています。 門まわりの素材の組合せやシンボルとなる植栽や彫刻像などの配置、照明による演出などが視覚に訴える方法となります。

社会状況が全く異なる現在でも住宅にとってのセキュリティ機能の
必要性が存在します。 門は場所を象徴する力、ステータス性や
シンボル性が必ず付帯してきました。 この機能は社会が変化しても
形を変えて存在しており、住宅の門は、表と内の境を人に意識させ、
住まいを象徴する装置と考えられ、公と私の境と見ることもできます。
人に意識の切りかえを促すには、視覚に訴える方法がよく使われ、この働きかけの強いものが
「大きな門」や「重厚な門」です。

象徴的なポールの間を通り抜けるというような「門に変わるもの」では働きかけが弱く
軽いと感じられるはずです。この強弱や軽重が門まわりのデザインの大きな要素です。
近年の門は、従来からの門という形態によるばかりでなく、様々な手法と形態が用いられるようになっています。 門まわりの素材の組合せやシンボルとなる植栽や彫刻像などの配置、照明による演出などが視覚に訴える方法となります。
2010年03月19日
植栽の役割
1.環境、領域を示す

生垣や列植のように、敷地境界を明示するとともに、建物や動物の侵入を防ぐ。
2.視線のコントロール
常緑の樹木は、視線をさえぎり、プライバシーを守る。
3.生活環境の保全
防風、防塵、防音、防潮などの生活環境の保全機能を持つ。
4.災害防止
防火や急傾斜地の崩落防止など災害防止機能を持つ。

5.空気の浄化
二酸化炭素の吸収、酸素の放出による空気の浄化を行う。
2010年03月19日
エクステリアの工事 ④
④植栽
植栽は人間の生存にとって、なくてはならない存在です。
地球上に植物が存在していることにより、はじめて、人間も他の生物も生存することが
可能となっているからです。
エクステリアにおいて植栽は、人々の生活環境を守り、快適にする為に欠くことのできない
要素として認識する必要があります。

支えているのです。
植栽は、植物を素材として人々の生活に役立つようデザインし、
そのために多くの植物の中からその場の環境や植物の持つ性質、
性状を比較検討したうえで、最もふさわしいと思われる植物を選択
しなければなりません。
2010年03月19日
エクステリアの工事 ③
③庭工事

たとえばガーデニングを楽しむ庭、スポーツを楽しむ庭、パーティーや家族のだんらんを
楽しむ庭などにあたっては、住む人のニーズに応えながら、エクステリア業者が創り上げ
ていきます。

そして、工事をする際に重要なことは、関連法規を守って行うことで、建築基準法、建築士法、都市計画方等を充分に理解しておくことが必要です。
2010年03月19日
エクステリアの工事 ②
②外構工事
エクステリアの工事は、基礎工事・外構工事・庭園工事及び設備工事に分けられます。
基礎工事は、土留めや擁壁工事をでエクステリアを構築する土台となるものです。
外構工事は門や塀、フェンスといった部分で、土工事に始まり、基礎工事、
ブロック工事、門扉、フェンス工事、タイル工事、塗装工事と進めていきます。

電気・水道工等が工事の進み具合を見ながら現場に
入り、作業を進めていきます。
2010年03月18日
エクステリアの工事 ①
エクステリアの設計が終わり、施主様の承認を得られたら工事に移りますが、
一般的に次ぎの手順で作業が進められます。
①擁壁(土留め)

②外構工事
③庭工事
④植栽
①擁壁(土留め)
擁壁は、宅地造成などを行った場合に土を埋めるために設置する壁状構造物(土留め)です。
擁壁の最も大切な目的は、造成地盤をしっかりと支えること。
工法としては現場打ちコンクリート、コンクリート積みPCコンクリートブロック、石積み等があります。
擁壁は広面積を占めることが多く、周囲の景観に違和感・圧迫感を与えることがあります。

ような景観形成上の工夫が必要です。
たとえば、コンクリートに仕上げを施す、化粧ブロックや緑化ブロックを
使用する、アイビーやテイカカズラ等のツタ類を這わせる、小段に潅木等
を植栽する、石材など自然の材料を使用する、などがあげられます。
2010年03月18日
裏庭・園路
裏庭とは
台所、浴室などに面した庭のことで、サービスヤードとも言います。
実用的な空間で、物干し・ゴミ置場・物置など生活するにあたっては
最も使用頻度の多いスペースです。
このサービスヤードを計画の際には作業しやすいよう空間及び銅線を
十分に考慮して配置することが大切です。

園路とは
前庭・主庭・裏庭などを連絡する道(通路)で、歩きやすいように
コンクリート打ちをするのが一般的です。
しかし、変化をつけるために砂利敷きや石敷きとする園路も多く、
狭い通路でも植栽することによって、より味のある空間にもなります。