2010年05月31日

エクステリアの照明

エクステリア照明の役割には、「夜間の暗がりを明るく保ち、安全性を高める」、「エクステリアの修景として
雰囲気を演出する」、「防犯性を高め、ナイトライフを楽しむ」などが挙げられます。 照明の配置や機種は、
プランニングで決められますが、一般的な設置場所は、公私の境となる門廻り、玄関に至るアプローチ・
階段等、家族や来訪者が出入りする玄関、人と車の安全を促す駐車場(車庫)、夜景を楽しむ(主)庭、
勝手口や物置等のあるサービスヤードなどです。照明器具の選択では、夜間照明の向上機能のほか、
昼間のエクステリアデザイン要素の検討が必要であり、配慮を要します。

照明器具の配置と種類
①門灯
門灯は、門廻りの全般的な明るさを得、その家のシンボルともなる照明器具で、門柱の形式やデザインで
器具が使い分けられます。 周囲に灯りが届きにくい場合、エントランスライトが付加され、表札、インター
ホン等の確認・識別のために、表札灯やスポットライトの採用もあります。

②ブラケット
ブラケットは、門塀や建物の壁面に直付けされる照明器具で、器具自身の主張性が強く、門灯、表札や車庫等にも使用されます。

③ダウンライト
ダウンライトは、アーチ門柱や玄関の天井面等に埋込まれる照明器具で、下方配光のため、路面の明るさを確保し、器具自身の存在感を主張せず空間をすっきりまとめられます。

④シーリングライト
シーリングライトは、アーチ状ゲートや軒下の天井面に直付けする照明器具で、ダウンライトに比べ、光の拡散
性がよく広範囲を照らします。 冠木門や車庫の天井面等に使用されます。

⑤壁面埋込灯
壁面埋込灯は、器具の出代が少なく、光の演出に好んで利用される照明器具で、階段など足元灯に使用されます。
別途、地面に埋込むタイプもあります。

⑥エントランスライト(ガーデンライト)
このタイプは、地面からポールなどで立ち上げ、周囲を明るくするアプローチや
サービスヤードの通路照明です。 また、庭園灯にも用いられますが、庭園灯は、
雰囲気向上のため、アレンジデザインを施した器具を採用する向きがあります。
なお、このタイプには、屋外用コンセントから電源を取り、移動可能なスタンドタイプ
の照明器具があり、後付けできる便利さから、利用されます。



⑦スポットライト
スポットライトは、効率よく対象物に集光する機能の照明器具で、照らしたい所に
手軽に光を向けられ、樹木や建物のライトアップ、樹木の背後からのシルエット
ライティング、壁面への照射(間接照明)によるバックアップライティングなど、演出
効果を出したい場合に用いられます。 また、スポットライトにはブラケットタイプが
あり、サービスヤードなどにも使用されます。
  


Posted by 鶴よし at 17:57エクステリアとは?

2010年05月31日

設置物 材質

天然石
庭石に用いられる天然石は、御影石類・小豆島・鞍馬石・白川石・筑波石・生駒石等に代表される花崗岩、
新小松石・伊豆石・丹波鉄平石等の安山岩、瀬田石・雄勝石等の粘板岩、赤玉石等のチャート、三波石・
伊予青石・秩父青石・天竜石等の変成岩、貴舟石等の凝灰岩等があります。
これらの石材は、景石の他、加工して蹲踞(手水鉢)、飾石、灯籠等にも用いられ、装飾石として使われる
大理石(変成岩)は、石質は緻密で変化に富み、磨くと美しい光沢を出しますが、磨耗性に弱く、屋外では
風化を受けやすく、酸類や雨水に注意を要します。

擬石
擬石は、外観を石に似せたもので、コンクリート、陶器や樹脂を素材とした製品が
多く、コンクリートは軽量コンクリート使用が主流で、樹脂系はガラス繊維、補強
プラスチックを原料としたFRPや、陶器で天然石の風合いを表現した製品が造ら
れています。
素材が軽量であるため、屋上庭園や室内、戸外・半戸外の坪庭などで庭石や
ガーデングッズとして利用する例が多くあります。


灯籠
灯籠は、寺社に献灯された照明具として用いられ、台灯籠、吊灯籠に大別されます。
近世になり、交通上の照明、庭園灯等の目的で用いられ、庭園に相応しい造形表現
として灯籠がオリジナルデザインされるようになり、現在も石造美術品として多彩な
創作灯籠が出現しています。  灯籠の材質は、石、木、竹、金属等がありますが、
耐久性に優れた石や金属のものが多く、石灯籠が主流となっています。
なお、近年、坪庭・屋上・屋内等へ設置するため、コンクリートやFRP樹脂製の灯籠も
出現しています。

擬木製品
擬木製品は、敷地庭内・坪庭・屋上用のガーデングッズ、ベンチ・テーブル等のファニチャー類、車止め、室内
外で利用されるプランター等にも及んでいます。 また、擬木製品の利用範囲は広く、敷地内では設置物の他
にも外構の部材や杭等に使用され、公園施設、サイン類、ストリートファニチャーにも利用されていて、擬木の
材質は、外観を木材に似せたコンクリートまたは、樹脂を素材とした製品が多くあります。 コンクリート系は、
着色セメントを固めて成型し、塗装して仕上げ、樹脂系は、木粉入りアクリル系樹脂などを圧着した合成木材、
アクリル系樹脂を主原料に屋外用特殊強化樹脂材の竹製品、FRP資材で成型された擬木などがあります。  


Posted by 鶴よし at 12:05エクステリアとは?
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